法話板

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12月のおだいしさまのことば

皆さまは何か間違いを犯したときに素直に認め、謝ることが出来ているでしょうか?私は感情が邪魔をして、失敗を認められないことがあります。しかし、早く間違いを正し次に生かすことがその後の不利益を少なくする最善の方法なのです。

間違いを認めるのはベテランになればなるほどプライドが邪魔をして難しいものです。人は必ず過ちを犯します。「私、失敗しませんから」と言い切るドラマの主人公のような人は現実には存在しないのです。最近の風潮は、結果ばかりが注目され、評価されがちですが、どんなに偉大な人物であっても、その功績の裏には数えきれないほどの失敗があるのです。

過ちを受け入れず、他人や環境などに責任の所在を求めるのではなく、まず、自らの間違いを正しく認識する必要があります。そして、同じ失敗を繰り返さないことが大切ではないでしょうか。

年の瀬にあたり、お忙しいと思いますが、こちらをお読みになった皆さまにはお大師さまの言葉を胸に、少しでも日々の生活をより良いものにしていただければ幸いです。