法話板

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9月のおだいしさまのことば

私の田舎では、お盆は8月に行い、今年もまた数軒のご家庭で、新盆として手厚く故人の供養が営まれました。

お盆中に、昔からお付き合いのあるお寺さんで行われる施餓鬼会の法要に、4年ぶりに助法僧として出仕して参りました。コロナ禍以前には毎年伺っておりましたので、皆さんお元気にされているかななどと考えながら現地に向かいました。

施餓鬼会では新たに若い僧侶が、共に読経をする一員に加わり、その初々しくも活気のある読経を聴き、清々しい気持ちになると同時に、こうして少しずつ施餓鬼会に集まる顔ぶれにも世代交代が進み、そしてまた、若い人たちが次代を担っていくのだということに思い至りました。

限りある命には、いつか終わりがやってくるのが世の常ですが、また新たな命が育まれ、紡がれていくのだと感じたとある夏の一日でした。