1月のおだいしさまのことば
本文の「菩薩の人」とは、自らの悟りと、多くの人々を救い導く人を言います。
大意にある「悟りを求める心」は、特別な修行を行う人だけのものではありません。その心は、誰でも起こすことが出来るのです。例えば日頃の生活の中において、仏さまのお護りくださるお力を深く信じ、それを自分の生きる力にしようとする気持ちも、「悟りを求める心」の表れなのです。
なぜなら、そこには仏さまの力と自分が一つになろうとする心があるからです。その気持ちから理想の人間に近づく行動が生れるのです。
その心を生き方の原点とし、人々に安楽を与える姿勢を人柄の基本に置き、今、この時から、自分のことばかり考えず、周囲の人々に尽くす、そんな毎日をつくり出してみませんか。その行動はごく自然になされるのが理想です。人と人とのつながりは、このような行動から育まれ、明るく安心のある社会が作られるのです。
希望に満ちた新年をお迎えになったことと思います。今年もお大師さまのお言葉を胸に一日一日を充実させていきましょう。