2024年5月21日
結願大法要
- 大開帳奉修
- 行事
川崎大師の大開帳は、江戸時代から続き、特別にご本尊さまをお開帳し、
供養を捧げ多くの法要がとりおこなわれます。
大開帳期間中、当山貫首の感得によって尊い護符「赤札」がご参詣のご信徒に授与されます。
大開帳期間ご本尊さまより繋がるお手綱が大本堂前の供養塔に設けられ、
これに触れることで、数多くの人々がご本尊さまとより親しくご縁を結ぶことができます。
大本堂内では、お開帳されたご本尊さまの前に御戸帳(みとちょう)という
金の大きな幕が張られます。
この御戸帳は毎朝夕、川崎大師双盤講(そうばんこう)講員の唱える
双盤引声念仏(そうばんいんじょうねんぶつ)にあわせてお開帳、お閉帳されます。
古来、10年目毎の吉例大開帳奉修期間中に限って授与される赤札は、
弘法大師ご直筆と伝わる「南無阿弥陀佛」の六字名号を版にして、
当山貫首が精進潔斎のうえ、祈願をこめて一躰ずつを手刷りにされる尊い「護符」です。
この赤札をいただけば、無量の功徳を授かるといわれています。
また、罪障消滅して遍く利益が得られるばかりでなく、一旦危急に面した場合にも、
あらたかな霊験の不思議があらわれると、古くから伝え信じられています。
赤札の名号「南無阿弥陀佛」は、清らかな真心をもって阿弥
陀如来に帰依するということです。
阿弥陀如来は、無量の寿命を具えるということから、真言宗
では息災延命の秘仏として尊ばれ、この名号を念ずることに
よって、赤札のご利益をいただくことができます。
赤札は、朱札・朱符または紅符ともいわれています。
朱は、災難を除き幸福をよびこむめでたい色です。
経典に“阿弥陀如来のお体は、紅頗梨色(ぐはりしき)・(紅
水晶色)にして大光明を放ち、遍く十方世界を照し給う”と説
かれています。これが赤札を紅色とする所以です。
お参りする前に、水屋と大香炉で身と心を
浄めます。
身と心を浄め、供養塔へ。供養塔から伸び
る綱は、ご本尊厄除弘法大師さまの右手
へと繋がります。手に取って拝むことでお
大師さまとより深いご縁を結ぶことができ
ます。
ご本尊厄除弘法大師さまに手を合わせ、ご
宝号「南無大師遍照金剛(なむだいしへ
んじょうこんごう)」と唱えましょう。
赤札授与をお待ちになる方は赤札授与の待機列に
お並びください。