法話板

8月のおだいしさまのことば

おだいしさまのことば

解説

お大師さまは、大自然と共に生きる生活を理想としていました。このお言葉からも、自然に溶け込み、親しむことを喜びとする気持ちが伝わってきます。また、山中で暮らす楽しさを次のようにも詠まれています。

春の花  秋の菊  笑って我に向かい

あかつきの月  あしたの風  情塵せいぢんを洗う

(情塵とは心の汚れのこと)

古来、自然は、脅威でもあり、恩恵をもたらすものでもありました。

台風のように、猛威を振るう途方もない力の場合もあれば、漁労、稲作などに豊かな恵みをもたらすものでもありました。 自然を人間のために利用すると言うよりも、人間が自然に親しみ、敬い、共に力強く生きてきたのです。例えば、日本の言葉には「お月さま」 「お山」 「お花」というように自然に対して親しみの感情を込める場合が多く見受けられます。また、日本の伝統的な庭園では木々や、せせらぎなどを、あるがままに近い状態で取り込んできました。

たとい災害に見舞われても、そのつど力強く復興し、治山治水に辛抱強く取り組んできたのです。

台風のみならず、集中豪雨、地震や津波など、自然の脅威に絶えず直面する環境の中で私たちは生きています。改めて自然に親しみ、敬い、共存する力強い姿勢を見失わないよう心がけたいものです。

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