12月のおだいしさまのことば

解説
年の瀬も押し迫り、慌ただしくなってまいりました。朝夕もだいぶ冷えるようになり、冬の気配が感じられます。
大晦日には、境内から鐘の音が聞こえてきます。その音色にそっと耳を傾け、落ち着いて、今年一年がどのような年であったかに思いを馳せます。そうすると喜怒哀楽の感情と共に、様々な出来事が思い返されるでしょう。私たちは、仏さまのように常に完璧に振舞うことは困難です。日頃から良い行いを心がけていたとしても、時にむさぼり、いかり、おろかさに心が覆われてしまい、間違いを犯してしまうこともあります。そしてそのすべてが経験として蓄積され、自身を形作っているのです。大切なことは、自らの行いを省みて、次に活かしていくよう努めることではないでしょうか。
今年一年の締めくくりです。新たな気持ちで、新年を迎えられますよう心の大掃除をいたしましょう。