法話板

12月のおだいしさまのことば

お大師さまのことば

解説

昔話に『舌切り雀』というお話があります。雀を助けた心の優しいお爺さんが、助けた雀から恩返しとして大きな箱と小さな箱を差し出されます。欲を沢山持たないお爺さんが小さな箱を選ぶと、中には宝物が入っていました。それを見ていた欲深いお婆さんは、雀の差し出す箱のうち大きな箱を選びますが中には毒虫が沢山入っていたというお話です。この毒虫とはつまり、お婆さんの大きな欲の現れだったというのがこのお話の教えです。

私たちは欲が満たされると幸せだと思ってしまいますが、そうではありません。欲は満たされればさらに大きな欲を生みだしてしまうことがあります。そしてその欲は、『舌切り雀』のお婆さんのように苦しみや不幸なことしか生み出しません。

心優しいお爺さんの様に、宝物を贈ってくれた雀に感謝し、さらに大きな欲を持たないことが幸せへの方法でもあるのです。

私たちの身近なところでいえば、食事も同じです。もっと美味しいものを食べたいと常に欲するのではなく、今頂いた食事を美味しいと感じ、感謝することが大切です。大きな欲を持ちすぎず、日常にある様々なことに感謝して生活することが幸せへの近道になるのです。

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